ノゾミに向かって

〈2:台本合宿〉

2019.6.11

海です!

江ノ島の波の音を聞きながら台本を書こうということになりました!この日は天気もよく、夏の到来を感じました。

 

そして、サポーターとして、彼も来てくれました。

「ノゾミ」にも出演する、エリア51のメンバーの門田宗大です。じつは台本合宿は、門田が提案してくれたのです。めちゃめちゃ楽しみにしていたみたいです。なんか、僕よりもはしゃいでました。

 

仮チラシの写真も撮りたかったので、「取れ高」を探す僕と門田・・・

 

すると・・・

入ってくれました。このあと、服をぜんぶ着替えてました。全身の着替えを持って海に挑む男、門田宗大です。ちなみに海に入ってるシーンは仮チラシには一切使いませんでした。

 

 

海ではしゃいだ後、タピオカドリンク片手にワイワイ話しながら散歩しました。歩き疲れたのでカフェにでも入ろうか、ということになったところで、「そういえば行きたかったカフェがある」と門田が申し出てきました。

 

彼の脳内GPSを信じ、たどり着いたのは、こちら。

お目当のカフェが終わってしまっていたので、近くにあったおしゃれな古民家カフェに変更。それがこちら、静かな住宅街にたたずむ、「福日和カフェ」さんです。

 

暖簾をくぐると、テラスのような空間が開放的に広がっていて、テラスにテーブル席がひとつ、店内はカウンター席とテーブル席がいくつかありました。開放感がよかったのでテラス席に座り、お茶とケーキを注文しました。

 

待っている間にパソコンを開き作業をしていると、数分で「お待たせしました〜」の声が聞こえ、顔をあげると・・・

めっちゃおしゃれなケーキ出てきた。

味はもちろん、とってもおいしかったです!二人ともあっという間に平らげて、ゆっくりお茶を飲んでリラックスできました。

 

遊んでばかりになってしまうので、

 

そろそろ今日泊まる宿を決めようということになりました。合宿なので、もちろん、一泊します。

 

店員さんに、おすすめの宿はありませんか、とたずねると、近くのゲストハウスを紹介していただきました。

 

やってきたのは、ZEN-JIというゲストハウス。じつは二人とも、初・ゲストハウスということで大興奮でした。リーズナブルで落ち着きのあるお部屋で、なにより、スタッフのお父さんがとても気さくな人で、僕たちが芝居をやっていることにもとても興味を持ってくれました。話によると、有名な方もたまにくるみたいです。

ベッドとベッドの間が、頭2個ぶんだね、の図。

 

なんやかんやしているうちに、もう夕飯時でした。お腹も空いてきたので、これまたスタッフの方におすすめのお店を教えていただきました。

 

そして、10分ほど歩いたところにある、定食屋さんへ行くことに。

「定食屋しゃもじ」さん。すっかり夜ですね。江ノ島ということでやっぱりお刺身が最高でした!門田はしらす丼に生しらすをトッピングして食べていました。こちらが、僕が頼んだお刺身定食です。

お醤油にこだわりがあって、麹と唐辛子を漬けた濃厚でピリ辛の醤油がとてもおいしかったです。新鮮でさっぱりしたお刺身にピッタリです。ちなみに、右側の黒っぽいお刺身は「さごち」というお魚で、僕は初めて知ったのですが、成長するとサワラになるみたいです。ふわふわで深みがあって美味しかったです。

 

遊んで食べて、台本なんかやらないじゃないか、

 

と、そう思ったことでしょう。はい。すみません。

 

夕食を終え、ゲストハウスに帰ってから台本しっかりやりました。海岸からは離れてるので海の音はまったく聞こえなかったですが、二人とも集中してパソコンに向かう時間はあっという間に過ぎました。(門田は何やら、いつかやりたい映画のことを考えていたみたいです)

深夜1時半すぎ、門田に誘い出されて夜の海にでかけました。そこで波の音を聞きながら、今回の公演のこと、クラウドファンディングで支援をいただくということ、責任、そして将来のこと、これからどんな風に歩んでいくのか話しました。

 

闇に目が慣れてくると、波際が揺れているのがわかってきます。ざわざわと波が砂をさらっていく。

 

僕たちは、「作りたいものを作る」という勇気と、「失敗したくない」という恐怖の間にいました。門田は、死ぬ気で僕の内面に飛び込んできて、正面から向き合ってくれます。彼はいつもそうです。そう感じるたび何度でも、勇気を思い出すことができます。

 

家族のこと、お金のこと、演劇界や映画界のこと、演出家や監督のこと、俳優や演技のこと、いろいろ話しました。

 

長久允監督みたいな、面白いことやろうぜ!

 

寒くなってきたので部屋に戻り、僕はしばらく台本を進めてから、朝日が登る前に眠りました。

 

 

翌朝、ゲストハウスを出ると、朝の海に太陽の光がキラキラ反射していました。すると門田が僕にこう聞いてきました。

 

「あの海のキラキラ、なんて言うか知ってる?」

こんにちは!エリア51の神保です。

たくさんの方にご支援いただきながら、公演の準備をどんどん進めています。

 

僕は「ノゾミ」で上演台本の劇作と、演出を担当します。寺山修司の「書を捨てよ町へ出よう」という作品を、改題して上演します。

 

「書を捨てよ町へ出よう」は、もともとは評論集として発表され、のちに舞台として上演され、そして映画にもなっています。すべて内容は異なりますが、基本的にはあらゆるものごとから「脱却する精神」が、詩や物語を通して描かれています。

 

それを、スピリットはそのままに、物語や設定をほとんどアレンジして書いています。原型はほとんどないです。寺山修司の世界観が好きな方は、想像してるのと違うと感じるかもしれません。

 

ですが、だからこそ、寺山修司を知っている方にも知らない方にも見ていただきたいのです!

 

 

さて、そんな台本ですが、絶賛執筆中で、まだまだアイデアを練っている最中でございます。舞台や映画を見たり、さまざまな場所に出かけて、「何か面白いことはないか」と現実に目を凝らしています。

 

寺山修司の作品に挑む以上、幻の世界に思いを馳せることは欠かせないと思います。つまり、想像することです。彼の言葉を借りると「どんな鳥だって想像力より高く飛ぶことはできないだろう」であり、想像力があればどんな高い壁も飛び越えることができるのです。

 

そんなイマジネーションの力を高めるため、地球のエネルギーを感じる短い旅に出ました。

知らない、なんていうの?

 

「グリッタリングって言うんだよ」

 

あ、本格的なやつか。

 

僕はてっきり、「波間の蛍」とか「ダイヤモンドブルー」とか、そういうやつかと思ったけど、結構専門的なやつが返ってきてちょっと残念でした。

 

 

はい。

 

こうして合宿は幕を閉じました。

 

 

そして、この日の後から、いろんなアイデアが生まれて、台本がどんどん進みました。書いては消し、書いては消し、の繰り返しで少しづつ形を変え、よりノゾミのノゾミたる方向へと向かっていっています。

 

まだまだ、旅の途中です。

 

点と点を結ぶようにして作品をつくっていき、やがては面となって形になる。でも、伝えたいのは面でも線でもなく点だから、点になるまで削ぎ落とします。

 

自分の想像力を信じて。

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