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ノゾミに向かって

〈11:お礼③〉

2019.7.20

エリア51の門田宗大です。

 

覚悟が決まり、
更に深く、
自分を見つめ直す


まずは、僕たちの想いに応えてくださった方々、そして見守ってくださった方々、本当にありがとうございます。
僕の、僕らの全力でもって、応えます。

 

なんて簡単に言うことはできますが、自分の全力ってどれくらいまでやれば全力なんだろう?全力でやったつもりだけど、まだもっとやれたんじゃないか?とか考えたりしませんか。
自分の全力すらわからない。今何をすべきか、何を届けるべきか、毎日毎日間違ってばかりで、わからない。世間のことなんかいつまでもボヤけていて、わからない。知っても知っても、また新しい謎が生まれます。

 

上手に世間を渡っていくあいつが、ビール片手に何やら語っています。あーやって大人になったら、世の中のことが知れるのでしょうか。分かるのでしょうか。分かるかもしれない。

 

僕の言葉に、「それ3年前に考えてたことだわ」なんて言われることもあります。彼は僕に何を求めていたのでしょうか。僕は彼に何を求めていたのでしょうか。別に何も求めてなかったのかもしれない。

 

みーーーんないろんな次元に居て、いろんな世界に住んでいます。だから、僕らの創ったものが観に来てくださった方々へ、良い影響を与えるか大したものにならないかなんて、本当に正直わからないんです。実際に、今回のクラウドファンディングの「みんなのノゾミ」というコーナーでは、出演者全員がそれぞれ作品への想いや、生きていく上での望みを書いたのですが、てんでバラバラです。もちろんエリア51のメンバーでさえ、作品でやりたいことは同じでも、ノゾミはバラバラです。

 

何を届けるべきかわかってない、ノゾミはバラバラ、そんなことで作品を創るのか!こんなことだからこそ、この「ノゾミ」という作品を届けたいのです。「ノゾミ」を終えた出演者とスタッフたちは、観てくださったあなたと同じように、次の日から街で日常を過ごします。それぞれのノゾミを胸に、世間に何かを訴えながら、あなたと出会うこともあるでしょう。わからないことだらけの世の中と、わからないことだらけの自分を知る為に。もっと自由になって、あなたにまた、会いに来てくれます。それが価値のあることだと僕は思います。わからないなりにも、今想うことを形にして、届けて届けられて、そうやって前に進んだ僕たちが、また何かを作っていける。これがこの作品に出来ることです。

 

僕の明日がどんなに絶望的でも、観てくださった方々が側にいるなら。生きます。何度でも。

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